2017年に出会った良書。
限りある時間を有意義に過ごすためにも、悪書には時間を使わずに良書に時間を割きたいものです。
今年もたくさん本を読みましたが、その中でも心に刺さった良書をカテゴリー別にメモも含めてご紹介します。
健康
主人が健康的に痩せて(*)から、健康に関する本は大量に読むようになりました。昨年は糖質制限・良質な油をテーマにしたものが多かったのですが、今年はさらにパワーアップし、腸内細菌関係の本をたくさん読みました。
「腸の力」であなたは変わる
「腸の力」であなたは変わる: 一生病気にならない、脳と体が強くなる食事法 (単行本)
- 作者: デイビッドパールマター,クリスティンロバーグ,David Perlmutter,Kristin Loberg,白澤卓二
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 単行本
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大量によんだ腸内細菌関係の本で、一冊だけ挙げるとすると、これでしょう。腸内のマイクロバイオームがもたらす影響に関する知識が深まり、具体的に実践するための手引きもしっかり含まれています。さらに、糖質制限・グルテンフリーも盛り込まれているので、私の中ではもはやこれが集大成といっても過言ではないくらいの食事参考書です。とりあえずこれを読めば全てがクリアします。笑。
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免疫力がUPする腸内細菌環境(マイクロバイオーム)を整える食事。糖質制限だけじゃ足りない理想のメニューやおすすめ本。 - 日日是好日 なにげな日記
考え方・メンタル
考え方や物の見方に指針ができると、くよくよ迷わなくなったり、いつまでも引きずらなくなったり。仕事でも家庭でも役に立つ考え方に関する本は大好きです。昨年のメンタルテーマがアドラーだったとしたら…今年はこの二冊かな。
微笑みを生きる
- 作者: ティクナットハン,アーノルドコトゥラー,Thich Nhat Hanh,Arnold Kotler,池田久代
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2011/05/01
- メディア: 単行本
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世界にマインドフルネスを広めたティクナットハンさんの本。初めて読んだときは、名言だらけで、付箋だらけになってしまうほどでした。この本を読んだあとからは、怒りの感情が芽生えたときは「感情は一時的なもの。雲のように流れていくもの。」という言葉を思い出して、堪えられるようになりました。感情のコントロールは、アンガーマネジメントなどが有名ですが、私はそれらよりも、この本の方が心に深く刻まれました。さらに実践が積めるように、年に一度は読み返したい一冊です。
エッセンシャル思考
今更ながらですが、やっと読みました。あれもこれもやりたい私でしたが、これをよんで、本当に大切なものだけに集中する事の大切さ・考え方を学ぶ事ができました。服や物を断捨離するように、人生の断捨離もしていく事で、より生きやすくて充実した時間が過ごせるのですね。
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頑張ってるのに全てが中途半端。成果が感じられない時に「エッセンシャル思考」という考え方読了。 - 日日是好日 なにげな日記
ゴルフは突然うまくなる
ゴルフは突然うまくなる―練習しないで劇的に上達する「NLPゴルフ」のすすめ
- 作者: 佐久間馨
- 出版社/メーカー: 現代書林
- 発売日: 2007/10/13
- メディア: 単行本
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メンタルカテゴリーになぜゴルフ?となりそうですが、こちらの本には、スイングなどの技術的な話だけでなく、ラウンド中・ラウンド前・日頃から、どんなメンタル(考え方)で過ごせば、プレッシャーに勝ち、良いスコアに繋がるかということが書かれています。
簡単にいうと、NLP(神経言語プログラミング)という思考技術をゴルフに取り入れているということなのですが、これはゴルフに限らず日常生活でも十分応用できます。
私はこれを読んで、ゴルフにおいてパープレーを本気で目指す気になりました。もっというと、ゴルフを通して自分自身のメンタルや考え方を強化したいと考えたのです。
この本は、ゴルフというスポーツの面白さ深さを教えてくれ、さらには自己向上のきっかけを与えてくれた良書でした。
文学
いつ読んでも心の栄養剤。文学はどっぷり世界に入り込みたいので、落ち着いた場所で読むのが好き。
雪国
恥ずかしながら川端康成の本は、ついぞ今まで読んだことがなかったのですが、名作と呼ばれるだけありました。とても綺麗な景色だった。
何も存在しないかのような閉じ込められた雪国の静けさ。眩しいくらい白い一面の雪に鮮やかに晒される涼しげな小千谷縮。いちいち繊細で悲しいほど儚く美しい。そんな情景を五感で感じながら、真冬なのに寒くならない沖縄のカフェで読みました。
この話、雪が身近に感じられない沖縄の人なんかは、どんな感性で読むんだろう。
そんなことを想像しながら、不思議な感覚でした。
個人的には2つ目の「禽獣」も気に入ってます。
一九八四年
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: ペーパーバック
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村上春樹の方ではなく、ジョージオーウェルの方です。かつて人々が夢をみた世界が成り立つとなると、こうなってしまうのかな。
1984年 ジョージ・オーウェル 読了。感想文と世界観のまとめ - 日日是好日 なにげな日記
動物農場
- 作者: ジョージ・オーウェル,George Orwell,高畠文夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/05/01
- メディア: 文庫
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この時期はジョージオーウェルにハマって色々と読んでいました。ちょうど社会主義国巡りをしていたところだったので、とてもわかりやすく理解ができました。あれ?よくみたら、ジョージオーウェルは2016年に読んでいました。…2016年はまとめてないから、まあいいか。
動物農場 ジョージオーウェル 読了 - 日日是好日 なにげな日記
科学
かなり前に池谷さんの「海馬」を読んで面白かった記憶があったので、違うシリーズも読んでみました。古い本ですが全く知らない分野なので、とても興味深い。脳(敷いては人間)の癖を知ることで、自分自身を自制・納得するきっかけを与えられます。また海馬の時もそうでしたが「年を取ることで退化する」と思い込んでいた脳も、まだまだ開発の余地あり:成長できる!という希望が与えられます。
経済・金融
いや、もともと全然詳しくない分野ですが、主人の話す内容に興味を持ち、もう少し詳しくなりたいと、初心者でもわかるくらいのを数冊よみまして。中でもわかりやすいものをご紹介します。
社会人1年目からのとりあえず日経新聞が読める本
社会人1年目からのとりあえず日経新聞が読める本 (「やるじゃん。」ブックス)
- 作者: 山本博幸
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2016/03/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ベースもベースです。一番基礎がわかりやすく紹介されております。うーん。何で今頃読んだんだろ。働いてる時にしっかり読みたかった。
お金は銀行に預けるな
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 新書
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金融リテラシーについてプロの勝間和代さんが素人にもわかりやすく教えてくれています。一度、投資にも挑戦したくなりました。詳しくはまた実際に開始しだした時にご紹介します。
歴史
歴史は以前より大好きなのですが、本によってわかりやすさ、解釈も違うのがまた、面白いですね。いろいろ読んだ中で特に面白いもの。
風雲児たち
こちらはみなもと太郎の漫画ではありますが「幕末は関ヶ原の戦い無くして語れない」 ということを教えてくれる作品。ここから「歴史は繋がっている」ということを改めて思い知らされます。面白い。子供ができたら、教科書の前にこれを読ませたい。そうすればきっと、歴史が面白くて仕方なくなるはず。
点と点が線になる日本史集中講義
風雲児たちの後にこれを読んだので、とても入って来やすかったのですが、今まで授業で点と点で覚えていた歴史が、線になって繋がる瞬間がたくさん出て来てとても興味ふかい。
また歴史の事象や神話から、日本人という”民族性”にもスポットライトを当てているので、今まで謎だった歴史上の仕組みや、未だに社会に残る”(世界からみると)不思議な日本人らしさ”を理解するヒントにもなります。
家事
家事をもっとプロフェッショナルにしていきたいと思い、数冊一気に読みました。想像以上に「家事という分野は進化しているのだな」と驚いた次第です。少しでも、効率よく、時短で、家庭と自分を幸せにする知恵がたっぷりつまっていました。
ロジカル家事
経済評論家 勝間和代さんのロジカル家事です。徹底的にロジカルに家事を捉え、外注できるところは外注(AI化)し、余計な所で頭を使わず、余裕のある時間をつくるヒントが満点です。特に興味深かったのが、お金の話。さすが金融に強いだけあり、日々の食費の予算の組み方や、家計術は参考になりました。
関連エントリはこちら▼
論理的に負担なく家事を進める「ロジカル家事」という考え方。 - 日日是好日 なにげな日記
3人子持ち働く母の「追われない家事」
こちらは写真つきでイメージも湧きやすく「丁寧な暮らし」に憧れる私にしっくりくる内容でした。特に参考になったのは、一週間の食事の回し方。働きながら忙しくとも、子供達を待たせずに、手作りの美味しいご飯を出すヒント。飽きられない、悩まないメニューの組み方。勝間和代さんのロジカル家事も組み合わせて、是非実践したい。現在辞書のように、なんども見返しては使っています。
料理
料理の本は大好きで、眺めるだけでも楽しいのですが、あたり外れのレシピがあるのも事実です。特にあたりの多いレシピ本を数冊ご紹介します。
白崎茶会のあたらしいおやつ
白崎茶会のあたらしいおやつ 小麦粉を使わない かんたんレシピ
- 作者: 白崎裕子
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2016/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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糖質制限・グルテンフリーなお菓子が作りたいと思ってたときに見つけた一冊です。つくってみると、まさにあたりばかり。お菓子自体も簡単で、美味しそうなものが多く、代用品もきくので、とても勉強になりました。
シンプルベイク&スイーツ
バターを使わないから かんたん、かろやか! シンプルベイク&スイーツ (オレンジページブックス)
- 作者: 桑原奈津子
- 出版社/メーカー: オレンジページ
- 発売日: 2017/01/31
- メディア: ムック
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こちらは「あたらしいおやつ〜」よりさらにつくるのが簡単でおいしいレシピでした。つかう材料は、豆腐やヨーグルト、果物がメインで、砂糖や小麦粉などは最低限のもの。からだにも比較的やさしくて、何より簡単に作れるのがポイント高く、しょっちゅう愛用しています。
酒
お酒は日本酒派で、ワインはてんで疎い私だったのですが、何気なく読んだ一冊のおかげで、ワインについてもっと深く知りたくなりました。そのきっかけを作ってくれた大きな良書。
図解 ワイン一年生
オタクな著者が、ワインバーを開くくらいにワインにハマり、その各ワインを個性豊かに紹介していく一冊。「ワインって敷居が高そう」「楽しみ方がわからない」といったような初心者さんこそ(まさに私)読んでみてほしい。初心者がワインを楽しむためのスタートアップから、ワインの楽しみ方まで。難解なものはなく、爆笑しながら、楽しめながら読めます。とくに「あとがき」の著者の言葉は秀逸で、その世界観はさながら茶道です。この「あとがき」を読んで、さらにワインを知りたくなりました。
ファッション・美容
自身の服の断捨離決行・美容に関する見直しにより、その指針になるような考え方を学ぼうと、こちらも大量に読んだ中から、もっとも参考になった数冊をご紹介します。
クローゼットは3色でいい
これはすごい。流行に流されず、どれを着ても「すてき!」と言われるためのワードローブの作り方が紹介されています。クローゼットに揃えるべき色はどんなものか、一番美しく見える靴の選び方(ヒール何センチのどんなパンプスか)など。これを読むと、揃えるべき服が定まり、捨てるべきか否か…と迷うことも少なくなりました。
マンガで分かる肉体改造:湯シャン編
マンガで分かる肉体改造 湯シャン編 (コミック(YKコミックス))
- 作者: ゆうきゆう・原作,ソウ・作画
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2015/10/26
- メディア: コミック
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我が家が愛してやまないゆうきゆうさんのマンガで分かるシリーズです。これを読んで、湯シャン生活に突入。どういう理論の元書かれたのか、具体的なやり方など紹介されているので、理解しやすくよかったです。私が肌断食をしだした(*)のも、この本がきっかけです。
食べるほど「美肌」になる食事法
前述の「湯シャン〜」から挑戦しだした肌断食ですが、私もはじめはうまくいきませんでした。宇津木さんが提唱されている(*)肌断食法が有名ですが、どうもしっくり肌に合わない。カサつくだけ。そんなときに読んだ「食事で内面から変える」という考え方。一見遠回りのようですが、私には効果テキメン。今では、石鹸・シャンプー・化粧水はほぼ無しでも、美肌美髪が保てています。やり方としては、”健康”カテゴリーにも紹介している「「腸の力」であなたは変わる」も近いのですが、より美容に特化するといった意味では、こちらの本が一番参考になりました。具体例も多いので、すぐにでも実践できそうなものばかりです。
趣味・娯楽
楽しい時間を提供してくれる娯楽は、私にとって欠かせない一冊です。
HUNTER×HUNTER 34巻
ベタですがHUNTER×HUNTERは良書といっても過言ではないですよね。いや。おもしろかった。2017年に出た最新刊では、待ちに待った団長×ヒソカ戦。読み返し過ぎました。
フルーツバスケット
中学かの頃に読んでいて、そういえば最終的にどうなったのかな?と手に取ってみました。正直、中学かの頃に読んだ時よりも、心に刺さりました。かなり泣けます。透ちゃんをみていると、自分の心が洗われます。
筋トレが最強のソリューションである
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
- 作者: Testosterone(テストステロン)
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ずばり「筋トレ最強説」が懇々と説かれている一冊です。目次を読むだけでも気軽に筋トレをする意識が上がります。笑。これを読めば「筋トレの意識が高まる→嬉々として筋トレをする→美しい体・心がゲットできる」です。嘘だと思った方は、是非読んでみてください。笑。
関連エントリ▼
女子も筋トレするだけで若返って綺麗になれる!筋トレ意欲を最強に高めてくれる書籍「筋トレが最強のソリューションである」読了 - 日日是好日 なにげな日記
日本人の知らない日本語
日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: 蛇蔵&海野凪子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 単行本
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そうだったの?!と思わず声が漏れてしまう教養系娯楽本。日本語学校の先生が日々体験している、外国人から見た不思議な日本や、世界の常識をマンガでわかりやすく紹介しています。世界の目を通して日本をみる事で、笑いながら日本人のアイデンティティを再認識させられる一冊。
良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。
本当に日々思うのですが、良書おかげで私の人生や生活は向上していると実感しています。
もはや強制的に”勉強”をする必要のない歳ですが、生涯学習における”進化している感覚”は、私の人生にとってはとても大きな栄養剤です。
2018年も、どうか素敵な良書に出会えますように。