論理的に負担なく家事を進める「ロジカル家事」という考え方。

タイトルにものすごく惹かれて読んだ本が、とても面白かったのでご紹介します。

 

女手一つ(途中ところどころ夫有り)で3人もの子供を、働きながら育てた勝間和代さんが、数多くの失敗を重ねて身につけた、究極合理的な家事の極意。

家事の手を抜いても、生活の質は落とさない。効率的に、要領よく、ロジカルに家事を進めていくヒントが盛りだくさんです。

 

また、こういう書籍をよんで、よく起きる現象が「〇〇さんはそもそもスペックがすごいからできる」とか「そんなの私にはできない」とかだと思います。

「著者はすごい人だからできるけど、私にはできない」理論です。

 

しかし、読めばわかるのですが、こちらの書籍で紹介されている事は、そんなに複雑なことではありませんでした。

「これなら私にもなんかできそう!」

「ここをこう工夫すれば自分でもできそう!」

そんな希望に満ちたヒントがてんこ盛りで感動しました。

 

ちょっと自分の近頃の考え方にも大きな影響を与えてくれた一冊です。

(これについてはまた書きます)

 

とにかく、このタイミングでこの書籍に出会えてよかった!

少なからず、家事の進め方に、こういう考えがあるという事を知られるだけでも読むに値する一冊だと思います。

勝間式 超ロジカル家事

勝間式 超ロジカル家事

 

以降、自分のメモも含めて。なぜならこれは電子書籍に無いから…(泣)電子書籍以外の本は全部売るなり捨てるなりしてるので、こちらもそうなる予定です。はやく電子書籍になったらいいな〜。

ロジカル家事の基本的な考え方

料理・掃除・洗濯はスイッチ一つでできる

家事は手間を書けずにAI化してしまいましょう。初期投資は必要なものの、働く家電は半年で元手が回収できます。そして、スイッチを押して、家電が動いている間は、他の家事や自分のやりたい事に時間をさくことができるのです。

例えば料理をAI化すれば

・料理のそばに付いている必要がなく、ほったらかしにできる。

・AIの調節によって最適な加熱温度にできるため、失敗せず美味しく完成する。

ほったらかしで、その上美味しくできるに越した事はないですよね。

「不便」「めんどくさい」をほっとかない

小さな面倒が積み重なってしまうと家事ストレスが発症します。たとえ「小さな面倒」であっても、その面倒を改善するアイテムが存在しないか、ググってみてください。自分が面倒だと感じている事は、大抵他の人もすでに面倒だと感じています。その面倒さを解消してくれるアイテムは、知らないだけで、だいたい存在するのです。

たとえば、魚焼機グリル。ほったらかしでもできるので便利な機能なのですが、使った後の掃除はとても面倒です。そんな面倒を解消してくれるのが、オーブントースタートレイ。グリルの上にこのトレーを置いてから魚を焼けば、魚の油分はしっかり落ちつつ、洗い物が格段に簡単になります。

デュアルプラス オーブントースター・トレー 大型 FW-TJ

デュアルプラス オーブントースター・トレー 大型 FW-TJ

 

このように、その面倒を解消するものがないか、一度調べてみれば、それが大きなイノベーションになる事は多々あります。

物事をフレームワークで思考する

家事や家系のロジカル化を図るうえでフレームワーク思考が重要になってきます。

あらゆる物事は、まずフレーム(枠組)を決めてから、情報を整理・決定・仮説・結果を検証して行くという思考法です。

この考え方が身につけば、あらゆる場面において自分がまず何を目的にしたいのか。それを叶えるためにはどういうプロセスやスキル、道具が必要かと逆算して考えられるようになるのです。

 

例:毎日の料理に当てはめて考えてみると…

それまで:「ごはんと、味噌汁と、魚と…」

   ↓

フレームワーク思考:「タンパク質・炭水化物・ビタミンの3種類を食べ物で満たす。割合は○:○:○」

この枠組みさえ決めておくことで…

 

「どうしても、ご飯を炊かなければいけない」

「味噌汁を作っておかなければならない」という考えに凝り固まらず…

   ↓

「具沢山スープで鶏肉やきのこを…」

「サラダで野菜と炭水化物の含まれたフルーツを…」

家にある材料で何ができるか、を考える事ができる。

 

あとは、これらの枠に合わせてタンパク質・炭水化物・ビタミンなど野菜を、スーパーから調達できればいいので、迷う事がありません。

つまり、メニューや献立を考えるのではなく、フレームワークから必要な事を割り出し、そこに材料を当てはめて行くのです。

家事をマイナスにする人の対処法

無理強いは不毛と心得る

どの家庭においても、お母さん=片付ける人、お母さん以外の家族=散らかす人という図式は成り立ちやすいです。家事をやる男性も増えてはいますが、どうしても家事をする当事者は妻、夫は補助者という関係性なのは否めません。

 

そもそもホルモンの関係で男女において差があるのです。

・テストステロンのような男性ホルモン…競争に勝つ事・社会にでて活躍する事・目立つ事に喜びを感じる。散らかった部屋を綺麗に片付けても、あまり喜びを感じない。

エストロゲンのような女性ホルモン…家を綺麗にすると気分がいい。

 

ホルモンを見てもわかるように、片付けまでやってもらえるように教育や無理強いしても変わるのは至難の技。それなりの時間と根気が必要。

そんな無駄な時間と根気を使うのであれば、家電を使ってロボットにお願いした方が、お互いストレスなく、家庭の雰囲気も断然よくなります。

せめて”マイナス”にならないように仕向ける 

男性には最低限、子供と同じレベルのことはしてもらえるようにお願いしておくのはいいかもしれません。

・脱いだ服は洗濯カゴに入れておいてね

・使った食器は水で軽くゆすいでつけておいて。食洗機に入れられる状態にしておいてね

・お風呂から出る時は、せめて排水口に引っかかった自分の髪は捨ててくれる?

など、家事のマイナス=負債を作らないようにしてもらうのです。負債にならなければ、余計なストレスはかかりません。

たまに、洗濯機を回してくれる、つまりプラスになることがあれば、ラッキーくらいに思っていた方が、精神衛生的にもいいのです。

ロジカル料理編

絶対美味しくなる料理の原則を知る

レシピではなく、美味しくつくるための原理原則を知る事でアレンジも効き、失敗しない料理の基本となります。

原理原則1:加熱しすぎない

平山一政さんが提唱している低温調理*1で調理する事で、旨味も栄養も倍増して効率的に栄養を摂取できます。(HPはこちら)また、料理の失敗の最大原因になる「加熱しすぎ」もありません。これは温度管理可能なAI機器、ヘルシオや圧力鍋(後述する)なら簡単に実現します。

 

きのこ類:60~70℃:10~15分

ほうれん草・小松菜など:60~70℃:10~15分

トマト:60~70℃:15~20分

玉ねぎスライス:60~70℃:15~20分

人参:60~80℃:10~15分

かぼちゃ:60~80℃:20~30分

鶏肉:60~80℃:15~20分

豚肉:60~80℃:20~30分

参考:平山一政のホームページへようこそ 低温スチーミング(70℃蒸し)・50℃洗い

原理原則2:分量に対して決まった%の塩分を加える

おいしい料理はいい塩梅の塩分が作り出しているといっても過言ではありません。

いい塩梅の塩分はずばり、

材料の重さに対して0.6~0.7%量の塩分

このルールを守っていれば、味がブレる事なく美味しさを保ち続けられます。

 

◆各調味料の食塩相当量(約。詳しくはパッケージ参照ください)

塩=1gにつき1g。1:1の割合。

しょうゆ=1/6。10:6の割合。

みそ=1/8。10:8の割合。

塩麹と醤油麹=1/10。10:1の割合。

 

例:水分と具材合わせて1000gのスープを作るとします。

  入れたい塩分は、0.6g分の塩分です。

味付けが…

塩なら=6g分

醤油なら=36g分(塩の1/6なため)

味噌と醤油なら=味噌32g+醤油12g(塩の1/8と1/6なため)

調理家電をフル活用する

ほったらかしで、プロの火加減で料理が完成する調理家電はフル活用するのがいいでしょう。型番は最新のものでなくても、一つ前の型番などでも十分です。店頭では、最新のものしか出していないので、インターネットで探すのがベストです。

フライパンでできる調理はシャープのスチームオーブン「ヘルシオ」で

蒸す・焼く・炒める、といったようなほとんどすべての工程がAIで可能。料理の主役として活躍。「輻射熱」「対流熱」といったような、具材を全体的に空気で包み込むような熱を加える事ができるため、全体をじっくりおいしく作り上げられます。

最新のXW400なら、さらに炙り機能まで付いてきます。蒸し料理の調理でどうしても内部がビショビショになっていたのも、今回の新モデルで改善されたんだとか。私が欲しいのはこの最新のタイプです。

鍋でできる調理は象印圧力IH鍋で

象印 圧力IHなべ EL-MA30-TA

象印 圧力IHなべ EL-MA30-TA

 

温度調節が可能なので、低音調理の煮物や味噌汁と作る時に活躍。甘酒や醤油麹、あんこや味噌だって作る事ができます。

 

下ごしらえをやって、スイッチを押すだけ。あとはほったらかしていれば、1食3品の料理を20分で仕上げる事も可能です。

毎回すぐに料理が出来上がるので、作り置きや冷凍する必要もありません。作り置きや冷凍をしてしまうと、どうしても栄養価が下がってしまう食材も多いのです。高い栄養価の料理を出来立てで食べられる贅沢が、ここには存在します。

値段・栄養価のバランスも考慮して、下処理が楽な食材だけ選ぶ

100gあたりの値段や栄養価のバランスも考えて、扱いやすいものだけを買うようにしましょう。その際も、下処理が楽なのを選ぶのもポイントです。

・使うたびに包丁・まな板を洗わなければならない肉や魚は、塊でなくすでに切られているものを選ぶ。

・野菜も「洗う」「皮をむく」「切る」の工程がなるべくするないものを選ぶ。もしくはカット野菜を選ぶ。

以上を踏まえて、美味しさと栄養価を犠牲にしない食材を選ぶだけでも、毎日の食事がグッと楽しくなります。

参考 勝間和代の よく買う食材・買わない食材について

よく買う: ほうれん草・ニラ・ピーマン・パプリカ・かぼちゃ・トマト・きゅうり・ベビーリーフ・大根・きのこ類・レンコン・じゃがいも・ごぼう・人参・玉ねぎ・さつまいも・アボガド・ナス・バナナ・鶏モモ・鶏むね・鳥手羽元・豚ロース・ぶたもも・豚こま・豚バラ・豚ひき肉・鮭・アジ・ぶり・イワシ・鯖・秋刀魚・メカジキ

あまり買わない:レタス・小松菜・里芋・オクラ・豚ヒレ・干物

ほぼ買わない: 白菜・キャベツ・もやし・いんげん・鳥ひき肉・牛肉全般・銀ダラ・さわら・貝類・エビ・イカ・タコ

野菜や肉は蒸してから使う

栄養の損失がもっとも少ない調理法という意味でも「蒸し」はとても効率的な調理法です。熱伝導率の関係でも「茹でる・煮る」のがもっとも熱伝導の効率が悪く、次に「炒める」のは、底からしか熱が当たらず伝わらないという点において、つねに人の手を加える必要があるので、ほったらかしてもできる「蒸し」がもっとも効率的な調理となります。

旧式の蒸し器では、道具のセットや掃除が大変でしたが、これがヘルシオなら、温度調節・時間調整が可能で簡単に蒸し物が簡単にできます。

たとえばお味噌汁を作るにしても「一度ヘルシオで蒸して熱を加える→味噌スープに入れてさっと茹でる」ことで、効率的に美味しいお味噌汁が完成するのです。

出汁はほったらかせる水出し出汁

毎回お鍋にカツオと昆布を入れて…なんてやってられないけど、粒状の出汁の素を入れるのには気がひける…。

そんな時には、冷蔵庫に水出出汁をストックするのをおすすめします。出汁用ポットを一つ作って、常備しておくのです。近頃はこちらのように、出汁専用ポットも販売されています。

手づくり 出汁ポット だし名人 1.1L 本格だしが簡単に

手づくり 出汁ポット だし名人 1.1L 本格だしが簡単に

 

水出しするのは煮干しが効率的でおすすめです。煮干しには、昆布と鰹節に含まれているグルタミン酸イノシン酸という旨味成分が両方ふくまれているので美味しい出汁に仕上がります。

水出し煮干し出汁の作り方

・水に3〜6時間浸すだけ

・水:煮干し=100:3

・煮干しは冷蔵保存か冷凍保存をする

また、すでに作られている出汁パックを使うのもおすすめです。

久原本家 茅乃舎だし 8g×30袋

久原本家 茅乃舎だし 8g×30袋

 

買い物で時間と労力を消費しないようにする

100gあたりの適正金額を頭に入れる

一食あたりの材料費の予算を決め、100gあたりの値段を目安に買い物をすると、買いかどうかの判断がよりスピーディーになります。また、摂取栄養価なども100gで表記されている事が多いので、その時に摂取すべき食材量=買い物するべき食材量になるので、栄養が不足する事がへります。

 

例:一食あたりの材料費は350円くらに抑えたい

米:1kg 250円が相場なので、100g 25円

野菜:100gあたり60~100円台(しめじは100g 60~100円。南瓜は60~70円くらい等)

肉:100gあたり100~160円が理想。200円は超えないくらいに。

魚:100gあたり200~250円

以上を踏まえて、我が家の必要な栄養摂取量()に当てはめて食材を購入していく。

 

そして、休日など特別な時には「今晩は材料費1食500円くらいに奮発しちゃおう!」と、調節する事もできるし、毎月の食費の予算・節約がやりやすくなります。

 

また、この予算組の秀逸なところは、必要な栄養分を摂取すれば、調節次第で自動的に一食分の予算が360円ほどになるところ。

肉・魚を100g=100〜250円ほどなので、160円前後

野菜を200g=60〜100円ほどなので、200円前後  計360円

週に数回宅配してもらえるネットスーパーを活用する

仕事帰りにスーパーに寄る、労力・気力ともに負担の大きい事はやめて、週に数回ネットスーパーにて宅配してもらうのがおすすめです。

ネットスーパーであれば、自分で宅配のペースを選べ、冷蔵の生製品を購入する事もできるので、自ら出かけるよりは効率がよくなります。

さらに、購入履歴が追いやすいので、不良品の返品がスムーズになるのも注目したい点です。

カード決済をして履歴をそのまま家計簿にする

ネットスーパーで買い物をしだすと、購入品目・値段も切ろうできるので、その履歴がそのまま家計簿がわりになります。

また、新たに買い物をする時は、前回履歴から引き当てる事ができるので、時短にもなり、余計な買い物も減ります。

購入履歴で定番買い物リストを作ってさらなる時短

無駄なく食材を使い切れた時の購入履歴のパターンを使い、それをできるだけ一定に保つようにします。

これがルーティンになると、無駄遣いも、食材を選びに悩む時間も省く事ができます。食材の保存期間や消化のタイミングなどの予測も立てやすく、賞味期限切れで食べられなくなった…なんてことも減ってきます。

ネットスーパーをつかうなら専用カードが断然お得

ネットスーパーを利用しだすのであれば、専用のカードを作るようにしましょう。ポイント倍増の特典など、チリも積もれば…です。ポイントで、一回分の食費が浮くような事も多々あるので、作りたいところです。

調味料はいいものを5つだけ

 味付けに使うものは、塩・しょうゆ・味噌・こしょう・バルサミコ酢・カレー粉くらいで、コンソメなどの中間加工品・みりん・砂糖も使いません。

また、なるべく調味料は塩のみ・醤油のみで調理します。料理家の浜内千波さんの「らくしておいしい塩味レシピ」を参考にするといいでしょう。

じっくり低温調理すれば、野菜や肉の旨味がでるので、砂糖やみりんが必要ないのです。的確な調理法で素材の味を最大限に出せれば、いろんな調味料を加えなくても、十分おいしくいただけるのです。

使っている調味料

勝間さんは「エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界」を読んでから、オリーブオイルはこれに決めているようです。

能登 わじまの海塩 500gパック

能登 わじまの海塩 500gパック

 

塩は1日に使ってもせいぜい10gほどなので、その計算で50日はもちます。

高価なものより、酸化しないので味が落ちないという利点があります。

キッチンツールを活用する

キッチンバサミ

袋をカットするだけでなく、シイタケのいしづきやほうれん草の根、鶏肉の皮など、包丁の代わりに使う事もできます。まな板と包丁を両方準備して、洗って…という作業も省けるという点においても、もっと活用していきたいツールです。

野菜・果物専用カッター

りんごの皮むき機、トマトのヘタ取り・アボガドスライス機…など、よく食べるけど、包丁でやるにはめんどくさい作業には、その専用カッターを利用するのもおすすめです。こんなアイテムがあるんですね。格段にスピードが上がります。

パール金属 アップル ピーラー リンゴ 皮むき器 C-140

パール金属 アップル ピーラー リンゴ 皮むき器 C-140

 
調味料が一度に測れるミニ軽量カップ 

たとえば「大さじ3」のような、3回匙を動かす必要のあるメモリの場合は、それらが一気にはかれる計量カップを利用すると、なんども計らなくていいので便利です。

貝印 料理家の逸品 プチ計量カップ DH-2510
 

ロジカル掃除編

家が綺麗だと自己肯定感が高まります。 さらに、家が綺麗である事の重要性はここにも有るそうです。

実は私たちは「目には見えているけれども意識的に考えていないようにする」ということに、頭の多くのスペースを使っているのだそうです。なので、目の前にごちゃごちゃした事がたくさんあると、頭もそこに奪われるんだそう。

参照:超ロジカル家事 BY勝間和代

これにはビックリですし、こういう合理的な話になると、家をすぐ散らかす主人にも説得材料になって、非常にありがたいです。(個人的な意見) 

物を減らす=断捨離を決行する

勝間和代さんは、2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラムという書籍にもあるように、超汚部屋だった家のモノの8割を処分するという大断捨離を決行し、その後断捨離状態を保っているようです。

フレームワークの考え方の一つにもなりますが、ポイントは

・このモノを、どうやったら収納できるか

  ↓ ではなく

・この収納スペースに対して、どれだけのモノを収納できるか

と考えます。収納スペースにはいる量は決まっているので、すでにいっぱいの場合は、新しい物を買う時は、古いものを捨てなければなりません。

そうやって、自分が持っているものを管理していくのは必要です。

綺麗にした家を散らかさないようにする

綺麗になったら、次は散らかさないための行動です。

平日は3時間、週末は丸一日家にいる日を1日つくる

家にいる時間が短いと、散らかっている状態から目をそらす事ができます。しかし、家にいる時間が長いと、嫌でも散らかっている状態が目につきますよね。また「ずっと家にいる」と決めると、時間に終われる感覚がなくなり、心の余裕も生まれます。 

現在の勝間さんの家を綺麗に保ための損益分岐点は平日3時間なんだそうです。それだけの時間、家にいるようにすれば、洗濯物はたまらず、部屋も現状維持ができるそう。

生活環境によって変わります。自分の損益分岐点をみつけてみましょう。

物に対する考え方を改める

断捨離前の家にリバウンドしないようにするために、物を増やす時はしっかりと考えてから増やすようにしましょう。

①どのくらいの頻度で使うか②コスパは見合っているか③家にある他のもので代用できないか。この3点を考え抜く癖をつけるようにしましょう。

ヒントは…

・とりあえず取っておく癖をなくす

・道具類は2ヶ月以上使わないものは捨てる

・30㎝四方以上のものはなるべく買わない

 

ゴミは逐次処理できるようにする 

ゴミをまとめて捨てるために、大きなゴミ袋をおいておくのでは、見るたびにストレスがたまり、夏は匂いも発します。

なので、いつでもゴミ捨て場に出せるようなマンションなら、毎日こまめに出せるようにしましょう。また、引っ越す予定があるのであれば、24時間ゴミが出せるマンションを見つけるのも手です。

掃除はルンバとブラーバでAI化

掃除は、ルンバとブラーバで2〜3日に一回掃除をします。(以前こちらのエントリでも書きました)もちろん、いずれも型落ちのモノでも十分威力を発揮します。

ルンバ:みなさまおなじみお掃除ロボットです。

ブラーバ:床拭きロボットブラーバ。細かいゴミや髪を回収するのが得意で、水拭きもできるのが特徴。専用クロスもあるが、フローリングモップ用の使い捨てシートを使えば、いちいち洗わなくてよくて便利。

ロジカル収納編

掃除に近い内容になりますが、ルンバやブラーバが掃除ができる環境にまで収納する・その環境を保つことも重要になります。考え方のヒントは…

・何かを買う時は、何かを捨てることから考える

・ものがなければ収納する必要がない

・「しまう」というより「置く」感覚  です。

服:最小限に

勝間さんは「ワンピーツ15着・下着は上下4セット」と絞り込んでいます。厳選されたものだけが揃うと、着るものに迷うことがなく、さらにどの服を着ていても「すてき」と言われるようになったそうです。

また、最小限にするにしても、どう選べばいいのかわからない!という方には、こちらの本が個人的におすすめです。服の断捨離において、大きな指針になりました。

クローゼットは3色でいい

クローゼットは3色でいい

 

勝間さんも、色は3色までがいいと言っています。(後述)

 

ちなみに私の愛用はMAWAハンガーです。衣類が滑り落ちず形もスマートなので、統一感のあるクローゼットが出来上がります。

見つけやすいクローゼットを作るコツは、ハンガーを揃えることにもあるのです。

MAWA 人体ハンガー 10本組 ブラック

MAWA 人体ハンガー 10本組 ブラック

 

また、下着など種類と数を限定すれば、収納スペースもしっかり確保されるので、そのスペースにポンポン置いていくだけで片付けることができるのも大きなメリットです。

リネン:種類と色を統一

種類と数を決めて、色を統一するのがポイント。勝間さんの場合は、フェイスタオル・トイレタオル・キッチン用タオルをすべて同じものを使いまわしているそう。また色も白で統一。白の方が汚れが目立ちやすく、洗濯時期や買い替え時期がわかりやすくなります。

買いだめはNG

安いからといって買いだめするのはやめましょう。食料なら乾物・日用品ならトイレットペーパーなどがストックされがちです。ストックするとしても数は最小限にとどめるようにします。そうすればスペースの無駄遣いもなくなります。

また、食料品や日用品のストックスペースはマメにチェックして、無駄なストックがないかチェックするのも重要です。

とはいえ、非常時の備蓄も忘れずに。

食器:形と色を統一する

形や色を統一して整理整頓感をあげましょう。すべて2〜4枚づつ、白と青をベースに取り揃えられています。日常的につかうものは胸から目線の高さ。使用頻度の低いものは、その位置から外します。

箸はすべて統一。お客様用も自分用も共通です。

タッパーなど保存容器も形を統一した方が収納しやすく使い勝手もよくなります。

本:できるだけ電子書籍化などして手元に置かない

・手元に残す本は、愛読書や希少価値の高いものだけにする

・仕事関係の書籍は会社に置く

などして電子書籍化すれば、家の中のものが減るだけでなく、出先でもいつでもどこでも身軽に本が読めて一石二鳥です。

とりあえずは「家にある本を処分し、もう一度読みたくなったらそのタイミングで電子書籍で買う」という方法で、少しづつでもいいので電子書籍化させていくことをおすすめします。また、これを機に、図書館を利用するのもいいでしょう。

ロジカル洗濯編 

服を脱ぐ時点で仕分けする

脱いである服の山を仕分けするのは一苦労です。なので、あらかじめ洗濯カゴを複数用意して、脱ぐときに仕分けてもらうのもいいですね。仕分けの仕方は各家庭のこだわりによってわけるのもいいかもしれません。

ただあまりにも細かい仕分けだと、他の家族がめんどくさがる、細々洗濯するので結局時間がかかる、などリスクもあるので、ほどよい仕分けを見つけていくのもポイントになります。

・乾燥機で回せるもの、回せないもの

・色物、白もの

・お洒落着洗いのもの、普通洗いのもの

洗剤はポンと入れるだけ

毎回計量器で測って洗剤を入れるのは手間なので、洗剤ジェルボールを活用すると、ポンと入れるだけでOKなので便利です。

もしくは、こちらの洗剤を使わない洗濯ボール。アルカリイオンの力で汚れをおとしてくれます。

いろんな種類があるので、いろいろ試してみるのもいいですね。

ちなみに私はこちらのエントリ() でも紹介したように、マグちゃんをつかっています。洗剤を使わないので、子供の衣類にも安心です。


【洗濯革命】洗濯ベビーマグちゃん

干さず・たたまず洗濯する

小物は平置きネットに置いて干す

靴下や下着などの小物は、ピンチハンガーに吊るして干すのではなく、平置きネットに置いて(撒いて)干しましょう。

靴下を両方揃えたり、一つ一つピンチハンガーに挟んでいく手間が省けます。また、洗濯を取り込む時も、ざーっとネットを傾けるだけで完了。

積水樹脂商事 セーター干しネット SW-1

積水樹脂商事 セーター干しネット SW-1

 

 平置きネットを置く場所は、お風呂場浴槽の上です。浴槽スペースを1日のうち、数十分しか使わないのは勿体無い。どんどん活用していきましょう。

狭いお風呂の場合は、段になっている物干しネットもあるようです。

また、断捨離をして衣類を収納するスペースが確保されると、下着などは前述したように、わざわざ畳まずとも、ポンと置くだけで収納が完了します。

ハンガーのものは吊るし干し→そのままクローゼットへ

小物以外のシャツやパンツはハンガーで吊ってほし、そのままクローゼットに収納します。そうすれば、たたむという作業がなくなり、1工程省かれます。

布団を干さずに布団を干す

毎晩寝ながらコップ一杯の汗をかき、布団はそれを吸い続けます。こまめにしたいけど面倒な布団干しは、干さずに布団乾燥機を使いましょう。

象印 マット・ホース不要布団乾燥機 RF-AB20-CA

象印 マット・ホース不要布団乾燥機 RF-AB20-CA

 

この象印の布団乾燥機なら、マットもホースも不要。送風口を布団に差し入れるだけで布団が乾燥するので、楽チンです。コンパクトかつ1万円台とお手頃かかくなのも魅力。

ふかふかの布団で寝られれば、睡眠の質もあがりますよ。 

ロジカル家計術編

使っていいお金の枠を決める 

節約!と思って、すべてを切り詰めていては長続きしません。枠を決めて、その中でやりくりするようにしましょう。

理想的な項目割合は以下の通り。

 

家賃・住宅ローン:20%が理想。上限25%まで

貯蓄:10〜20%。20%が理想。

教育費:20%

通信費:5%以内

食費:自炊はは15%・外食派は20%

衣料費:10%以下

光熱費:5%

雑費:10%

お小遣い:5% 

不要なものは排除する

・家計の支出はカード払いで管理する。

・都心なら分譲ではなく賃貸。CtoCがおすすめ。

・車を手放す。

・子供のための終身保険は無駄。逓減型がおすすめ。

・掛け捨て医療保険は勿体無い。

・貯蓄分は自動的に振り分けられるようにしておく。

などなど。

投資に関しては、詳しくは別の本になりますが「お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~ (光文社新書)」に紹介されているので、この部分に特に興味のある方はおすすめです。▼とても面白かったです。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

 

ロジカルファッション編 

仕事のうんや成功の95%は人のつながりから。第一印象は重要。

こう言い切ってらっしゃる勝間さん。そうだと思います。そのために彼女は

「センスがなくてもこれさえ押さえていれば間違いない」

「どんなに忙しくても無理なく”きれい”がキープできる」をテーマに。

「信頼できる印象」「知的さ」「親しみやすさ」が持てるファッションに取り組んでいます。

 

・女性の第一印象を左右するのは髪

コスパ最強のどこでもワンピース

・柄物は買わず無地

・色は3色まで

・ジャストサイズの服を買う

・靴は消耗品。1万円以下で買う

・カバンは究極のものを一つだけ

・メイク道具は1アイテム1種類だけ

 

ちなみにワンピースはこちらを愛用されているんだそう▼

ファッション通販waja(ワジャ)|世界のファッションが買えるマーケットモール

 

前述しましたが、ファッションに関しては、こちらの本が個人的におすすめです。わからなくなったらなんども読み替えすような、私にとっては辞書がわりにもなっています。

クローゼットは3色でいい

クローゼットは3色でいい

 

ロジカル健康管理編

不健康が人生最大の出費であるとして、健康でい続けるための取り組みも彼女は怠りません。健康に過ごすためのポイントとしては…

 

・自炊→栄養が満たされれば無駄食いしない。

・白砂糖・白米・小麦を食べないシュガーフリーにする。

・座らない。移動もデスクワーク中も立つように心がける。

・睡眠はアプリで管理し、見える化に。

・とにかく歩く。平地も階段も。

・頭のスポーツ(board gameなど)をする。

・人間関係の断捨離でストレスフリーにする。一年以上の我慢は禁物。

 

砂糖に関しては、以下の映画を見て、きっぱりやめると決めたそうです。

Sugar Blues

Sugar Blues

 

私もこちらの甘くない砂糖の話▼を見たことがあったので、この気持ち、すごくわかります。

家事ストレスをなくして、幸せで余裕のある毎日を。

この勝間さんのやり方は、かなり合理的な家事です。私もどちらかというと手間をかける「丁寧な暮らし」に憧れるタイプです。 

「丁寧な暮らし」は素敵で憧れるものの、それが毎日となるとその手間がストレスとなり、自分の時間や余裕もなくなります。私の場合は、趣味の家事は時間と心に余裕がないとできず、フルで働いたり子供ができたりすればすぐに崩壊すると考えています。

そんな中で読んだこのロジカル家事が実行できれば、仕事としての家事の手間をなるだけ減らし、趣味としての家事ができる余裕すら生むのではないかと期待しています

 

「しなければならないけど、できない」「子供達にちゃんとしたものを食べさせたいのに、できていない」などのプレッシャーは、精神衛生上もよくありません。

どんどん家事をロジカルにしていき、家事ストレスがなくなると、いい事がたくさんあります。

・家の外で働く事で稼げる時間が増える

・無駄遣いが減って、お金がたまる

・健康的になる

・育児や趣味などをする精神的余裕ができる

・仕事の段取りも上手になる

・家事が回ると自己肯定感が上がる

 

勝間和代さんは、究極にまで「しなければいけない家事」を減らし、今では仕事の合間の気分転換に家事をするくらいにまでなったそうです。

家事をよりロジカルにしていき、余裕のある毎日を過ごせるようにしていきましょう。

勝間式 超ロジカル家事

勝間式 超ロジカル家事

 

関連記事:家事の時短実践編

yoriblog.hatenablog.com

*1:野菜も肉も70~90℃くらいの低温で蒸す。50℃くらいのお湯で洗うことで、旨味と栄養が増して食感も劇的によくなるというもの。 

毎日すごくおいしい「70℃蒸し」―栄養そのままおいしさ3倍!

毎日すごくおいしい「70℃蒸し」―栄養そのままおいしさ3倍!

 
決定版「50℃洗い」と「70℃蒸し」―食べて健康になる (主婦の友生活シリーズ)

決定版「50℃洗い」と「70℃蒸し」―食べて健康になる (主婦の友生活シリーズ)