基本的な水の話。軟水・硬水 水が含んでいる成分・軟水化方法。
成人の体の約60%を構成している水
掃除の時に使われる水
大切な水はどんな成分が含まれているのか、調べてみたのでまとめたいと思います。
水が含んでいる成分
水は純粋な水分(H2O)のほかに様々な不純物を含んでいます。
その不純物の一種にカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)などのミネラル分があります。これらはCa2+、Mg2+というイオンの形で完全に水に溶け込んでいます。
よくキッチンやお風呂場で見かける水垢は、ミネラルが固まったものです。
このミネラル分が多い水を俗に硬水・少ない水を軟水といいます。
硬度 ppm
きわめて軟水 0~ 40
軟水 40~80 …日本
やや軟水 80~120
やや硬水 120~180 …欧米など
硬水 180~300
きわめて硬水 300以上
辻薦著「洗浄と洗剤」
水の軟化方法
飲料用水では硬水の人気が高いですが、掃除をする時に関しては、水はなるべく軟水の方が石鹸の力が効率よく発揮されます。
日本の水はすでにどちらかというと軟水寄りですが、より軟化させるためには、炭酸塩を入れて、硬度成分と炭酸を化合させ、炭酸カルシウムとして沈殿させると良いでしょう。
①湯2kgに対して、炭酸塩を約1g入れて、良くかき混ぜる。
②2時間以上静かに放置すると、不溶性の炭酸カルシウムが底に沈む。上澄みが軟水化した水になる。
③底に沈んだものはいわば水垢なので、クエン酸などで掃除するよ良いでしょう。
参考:炭酸塩で硬水を軟化する
関連記事: