目的別 健康で効果的な水道水の使い方。

 水道水は安全ではないのか?

水道水には、殺菌の目的で塩素が含まれています。

「水道水は発がん物質が入っていて危険」「水道水はまずい」等の理由で、ミネラルウオーターがずいぶん売れているようです。

確かに水道水は、山のわき水や、良質の井戸水ほどは水質は良くないのは事実ですが、生活に使う水に関しては、その使用目的によって求められる水質は変わります。こちらではその使用目的ごとに適切な水道水の使い方をご紹介します。

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飲料水として

先も述べたように、水道水には、殺菌の目的での塩素、途中で混じる農薬やカビ・トリハロメタンなどが混ざっています。しかしながら…

 

塩素・農薬・カビ臭水道蛇口に取り付ける簡単な浄水器で、ほぼ完全に除去可能。

トリハロメタン…沸騰させると大部分が除去。安全上問題なくなる。

 

いろんな種類の浄水器が出回っていますが、高価な浄水器を買わずとも、水道蛇口に取り付ける簡単な浄水器と沸騰を併用すれば全く問題なくいけるのです。

詳細:水道水は危険なのか?私が高価な浄水器を買わない理由。 

 

また、ミネラルウオーターなどは、水道水の規格より必ずしも厳しいというわけではなく、特に安売りのミネラルウオーターが安全という保障はありません。

そして何より、高価・輸送のエネルギーる・ペットボトルの容器の大量廃棄の問題があり、環境的には望ましい物ではありません。

 

お風呂用としての水道水

すぐに健康に問題になるレベルではないと思いますが、特に、塩素に過敏な人・化学物質に過敏な人などは、塩素やトリハロメタンを除去するに超したことはありません。

 

・塩素やトリハロメタンを除去するための方法

①浴槽にビタミンCを入れる

 ビタミンC(アスコルビン酸)は還元性があり、塩素を無害な塩素イオンに還元し、中和します。浴槽にミカンの皮を入れる、柑橘類の果汁を入れるのも同じ理由です。

②浴槽に炭を入れる

 炭は塩素や臭気、トリハロメタンまでも吸着する性質があります。浴槽に入れると、塩素は除去されます。備長炭、竹炭など、多くの製品が売られています。ただし、浴槽は150リットル~200リットルもお湯があり、少しばかりの炭を沈めているだけでは、完全に塩素を除去するには、かなりの時間がかかります。

③塩素除去シャワー

 最近、シャワーの塩素を除去するシャワーヘッドが多く市販されています。これは、シャワーヘッドに亜硫酸カルシウムやアスコルビン酸等の還元剤を内蔵し、水道水中の塩素を還元し、塩素イオンにする物です。手軽に使えて便利ですが、小さなシャワーヘッドに入る薬品量では、塩素が除去できる量は限界があり、メンテナンスをきちんとする必要があります。また、トリハロメタンは除去できません。

活性炭フィルター

 市販の浴用軟水器には活性炭が内蔵されている物があり、これなら、塩素、トリハロメタンも除去出来て完璧です。しかし、欠点はランニングコストが高いこと。

参考:塩素除去シャワー

  

 洗濯用としての水道水

洗濯用に関しては、影響が出るとすると、塩素や農薬ではなく、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分です。石鹸は、ミネラルと出会うと反応して金属石鹸(石鹸カスとも)になります。石鹸が汚れに取り付く前に、石鹸カスになってしまって洗浄力が落ちてしまします。

もちろん、硬水であればあるほどこの石鹸カスはたくさんできます。なので、硬水になればなるほど、洗う時はよりたくさんの石鹸が必要になります。 

軟水にさせる方法など:基本的な水の話。軟水・硬水 水が含んでいる成分・軟水化方法

 

 

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