手作り生アーモンドミルクに挑戦。成分・効能・作り方・保存方法の話
今更ながらアーモンドミルクというものの存在を知りました(遅)
お肌にもとてもいいそうですね。
糖質も低いので、我が家でも取り入れて行けそうですが
実際に調べてみました。メモも兼ねて。
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アーモンドミルクとは?
ざっくり言うと「大豆からとれたミルク=豆乳」のように
「アーモンドからとれたミルク=アーモンドミルク」です。
水と共にアーモンドを撹拌させることで、ミルクに仕上げます。
その高い美容効果から、アメリカでは有名女優やセレブが愛飲し、牛乳や豆乳よりも人気があるそうです。
アーモンドミルク(アーモンド)が含む成分
ではでは、セレブがこぞって飲むほど高い栄養価とは、具体的にどんな成分なのでしょうか?
様々な栄養素のはいったアーモンドですが、突出して含有量の多い成分をあげてみました。
ビタミンE=抗酸化作用
やはり突起すべきはこちらのビタミンE含有量。食品の中でビタミンE含有量が非常に高いのがアーモンドといわれています。そのアーモンドから作られるミルクなので、ビタミンE含有量は最強です。
(参照:ビタミンE(α-トコフェロール)の多い食品と、食品のビタミンEの含有量一覧表)
ビタミンEは、老化の一つである、AGE(糖化最終産物)の発生を抑制する効果があります。よって、若返りのビタミンと言われるほど、強い抗酸化作用があり、血管や肌・細胞などの老化を防いでくれます。
また、ビタミンEは、脂質と共に摂取することで体内吸収されるビタミンですが、アーモンドならその50%が脂質でできているので、アーモンドを食べるだけで効率よくビタミンEが摂取できます。
オレイン酸=オメガ9系脂肪酸
アーモンドの約50%は脂質でできています。カロリーだけをチェックすると、高めに感じる人も多いかもしれませんが、安心してくださいその脂質のほとんどはオレイン酸。オリーブオイルと同じです。
オレイン酸は脂質代謝、糖代謝を活性化させて皮下脂肪を付きにくくしてくれる良質な脂質です。
もちろん過剰摂取はよくありませんが、過剰摂取しなければ、むしろ体内の代謝を活発化させてダイエットにも有効な成分になるのです。
豊富なミネラル:銅
銅は、血中の鉄分の働きを助けるため、貧血を予防するなどの血液循環関係に効果を発揮するといわれています。
また、髪などのメラニン色素をつくるために必要な、チロシナーゼという酵素の合成にも欠かせない成分です。
銅は、様々な食品に含まれているため、不足になるケースは少ないです。また、ミネラルの中でも毒性が弱く、多い分は排出されるので、過剰摂取による健康被害は大きくないと考えていいでしょう。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、ダイオキシンなど身体に有害な物質を外に出してくれるデトックス効果があるといわれています。また、腸内で水分を吸収して膨らみ、満足感が得やすいので、ダイエット中の方にもおすすめです。
ただ、便秘の方のタイプによっては、便を増幅させてしまう可能性があります。一緒にたっぷりの水か、水溶性食物繊維を摂取しておくと安心です。
また、アーモンドに多く含まれるオレイン酸は、便を柔らかくする効果もあります。
人によって合う、合わないは変わってきます。何を摂取するのが一番自分の体に合うか、相談しながら試していくのをおすすめします。
さらに詳しいアーモンドの栄養成分が知りたい方はこちらが見やすくておすすめ▼
アーモンド - カロリー計算/栄養成分 | カロリーSlism
上記以外にも、バランスのよいアミノ酸など、あげればキリがないほどの効能が有!
牛乳飲むならアーモンドミルク!な理由。
乳糖が含まれていない。
「牛乳を飲むと、お腹が痛くなる」その理由は、日本人の8割が乳糖に耐性がないことが原因だといわれています。アーモンドミルクなら、乳糖が含まれていないので、お腹を壊す心配がありませんね
コレステロールが含まれていない。
ダイエット中の方には強い味方!脂質の一つ、コレステロールが含まれていないのも特徴です。
アレルギーがほとんどない。
アレルギーは、現代人にとっては切っても切り離せない問題。ですが、アーモンドにはほとんどアレルギーが見られないため、かなり幅広い方に食べてもらえる食品です。
アーモンド食べるなら生アーモンドがいい!
通常市販で売られているほとんどのアーモンドがローストされたアーモンド。
実はローストすることで、せっかくの栄養素が台無しになっています。
具体的には…
・アーモンドに含まれている良質な脂質が、ローストすることで酸化してしまう。
・酵素が、ローストすることで壊れてしまう。など。
せっかくなので、栄養素や酵素が生きたままの生アーモンドを食べた方が効果的に栄養を摂取できます。
理想のアーモンド食べ方・摂取量/1日
20〜25粒/1日ほどが理想なようです。
1粒≒1gほどなので、25gほど。
この中に、ビタミンEは8mg弱含まれています。
これだけ毎日食べるだけで、1日に必要なビタミンEが摂取できます。
(ビタミンE摂取量:成人男性で7mg、成人女性で6.5mg程度/1日)
アーモンドに限らず、ナッツ類は食物繊維が豊富=繊維質なものが多いので、しっかり噛んで食べないと、消化に負担がかかってしまいます。
なので、おすすめの食べ方は…
・お腹に負担がかかるので、1日2〜3回に分けて食べる。
・フープロなどで細かく砕き、サラダのトッピングやデュカとして食べる。
・スムージーなどに足して食べる。
アーモンドミルクはいつ飲む(食べる)のが一番効果的か
これはアーモンドミルクを食べる(飲む)ことで、具体的にどんな効果が得たいかによります。目的別にご紹介します。
美容目的
夜寝る前が効果的だと思われます。
抗酸化作用(糖化防止作用)のあるビタミンEですが、アーモンドを食べるだけで吸収に必要な脂質も摂取できているので、いつ飲んでもいいとは思いますが、肌の新陳代謝が活発になる、寝る前だとより効果的だと思われます。
老化防止(アンチエイジング)目的
食事の前30分〜食後1時間半の時間帯が効果的でしょう。
ビタミンEは、食事に含まれる老化物質のAGEに結合し、吸収を阻害・糖化の進捗を抑える効果を持っているといわれています。
効果的に食事に含まれる老化物質を防ぐのであれば、食前〜食後が有効だといえるでしょう。
生活習慣病防止目的
食前にのむのが効果的だと思われます。
アーモンドミルクはGI値が低く食物繊維豊富なので、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。食べ順(GI値の低い野菜からまず食べ始める)と同じ発想で、食前にまず飲んでおくのは効果的だと思われます。
お通じ・腸内活動活発化目的
朝食前に飲むのがいいと思われます。
アーモンドに含まれる不溶性食物繊維は、腸内活動を活発化させる働きがあります。
食事をとる前に、アーモンドミルクで腸の働きを活発化させてから食事を取れば、消化がよくなります。
また、アーモンドに含まれる脂肪酸:オレイン酸が、脂質代謝・糖代謝を活発にしてくれるので、その後朝食で食べた無駄な脂質・糖質を効果的に代謝してくれる可能性があります。
ダイエット目的
空腹時に飲むのがいいでしょう。
前述しましたが、アーモンドに含まれる食物繊維は、不溶性食物繊維。腸内で膨らんで満腹感が得られます。おやつをつまみ食いしたいなら、アーモンドミルクorアーモンド!
生アーモンドでアーモンドミルクのを手作りしてみる
それでは、アーモンドを今回のタイトルにもなっている、アーモンドミルクに仕立てて飲んでみましょう。
口コミでは、手作りアーモンドミルクはかなり好評だそうですが…。一体どんな味がするのかな。
準備するもの
・生アーモンド:23~25粒(ざっくり大さじ2)
・水:200〜250cc
・塩:ひとつまみ
・ブレンダー(我が家はブレンダーがないのでフードプロセッサー)
生アーモンドは、程よい量と値段の関係でこちらで▼買ってみました
あんまり初めから大量に買うと、保管場所に困るので、まずは500gからスタート。
作り方
①たっぷりの水に、アーモンドを12時間以上浸水させて毒抜きをします。
生アーモンドの皮には、酵素抑制物質という人体にとっては毒になる成分が含まれています。酵素抑制物質は水に溶けてしまうので、12時間以上浸水させてその水は捨て、再度アーモンドを新たな水で洗い流します。
また、酵素抑制物質を取り除かねば、文字通り酵素の働きを抑えてしまうため、酵素を摂取する意味でも、しっかり浸水させることをおすすめします。
もし酵素抑制物質が怖い人は、素焼きアーモンドを使うとよいでしょう。
こちら、12時間経ちました▼ものによっては、かなり濁るタイプの生アーモンドもあるので、しっかり濁りは洗い落としましょう。※間違っても飲まないように
②アーモンドと水を入れて、ミキサーで粉砕しながら撹拌させる。
すみません。うち、フープロしかないので、フープロでつくりました。
これ、私のおすすめフープロです▼
そしてフープロでも一応つくれました!▼笑。
③アーモンドの粒が気にならない方はそのまま飲んでOKですが、粒が気になる方は、ガーゼで絞るなどして漉しましょう。
私はとりあえず、実のままいってみます。
④完成!
こちらのアーモンドミルクは冷蔵庫で2日ほど持ちますが、アーモンドに含まれる脂質は酸化しやすいので、即日だとより効果的ですね
アーモンドミルク〜ナチュラル〜の風味は?
豆乳や牛乳のようなコクはあまりなく、かなりさっぱりした味わいでした。
さっぱりしすぎて…ちょっと物足りないくらい。フープロがわるいのかな?今後検討します。
ということで、アレンジしてみました▼ご参考まで。
あと、ブレンダーならもう少しなめらかになるのかもしれませんが、我が家のようなフープロさんは、砕いたアーモンドは、漉した方がいいかもしれません。
かなり、口当たりが悪くなります。(もごもごなります。)
アーモンドミルクで使うアーモンドの保存方法。
前述したように、アーモンドは良質な脂質を多く含んでいますが、酸化しやすいのが特徴です。しっかり密閉して、冷蔵庫・冷凍庫で保存することをおすすめします。
また、夏場だと簡単にカビてしまうので、要注意。カビたものを食べてしまうと、カビの種類によっては、炎症・ガンのリスクがあります。
参考:
第913回 糖化抑制の素材 ビタミンB6(ピリドキシン) : 臨床栄養士のひとり言
ダイエットに使い分けたい「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」 - マイクロダイエットネット(microdiet.net) -
糖化抑制ビタミンEをサプリメントで効率良く摂る方法*40代から始めよう!カラダと心に良い習慣