憧れの部屋に住むために断捨離する。自分なりに考え気づいたこと。

仕事を辞めて最初にやったことは断捨離でした。

 

これまでも働きながら、「よし、断捨離しよう!」とか呟いて、たくさんものを捨ててきたつもりでしたが、引っ越す時に衝撃を受けました。

 

モノ、めっちゃ多いやん…。

 

引っ越しの段ボール詰めする時に何度も「いるか、いらないか」を考えて結構捨ててきたつもりなのに、何故なのか。

もやもやと自分の中にある小さな違和感について考えて、そもそも私はモノを捨てる目的が何なのか、しっかり理解できていなかったことに気づきました。

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断捨離をするのが目的ではなく、憧れの部屋にすることが目的だった。

本当にそもそも話で申し訳ないのですが、そもそもモノを捨てる(断捨離する)のが目的ではなく、断捨離することで、憧れていた素敵な部屋にするということが目的でした。なので究極、部屋の状況が憧れの姿であれば、モノを捨てる(断捨離する)必要すらないのです。

私はずっと、そのモノ単体を見て(世間でよく言われているように)ときめくか否か、今使うのか否かで、捨てるか取っておくかを決めていました。でもそれでは、そのモノ単体での自分にとっての価値でしか判断ができません。そうなるとそのモノは結局自分の部屋や自分のファッションアイテムの中で、個別にバラバラと独立してしまい、統一感がなく、結局は本来自分の求めていた憧れの部屋(やファッション)に辿り着くことができないのです。

そんな根本的なことに、日々バタバタ過ごしていた私は気づかなかったのです。

 

まずした事は、憧れている自分の目指したいイメージをかなり具体的に作る事。そして自分自身でワクワク楽しむ事。

まずした事は、断捨離をやめて「憧れのイメージ」「自分のなりたい姿」をかなり具体的に作り込んだ事でした。具体的な方法はいろいろですが、絵を描いてイメージを膨らませたり、Pintarestで憧れの部屋の画像をスクラップして集めました。そのスクラップは「部屋」「グリーン」「ファッション」「食器」「トイレ」など、カテゴリー別にスクラップします。ちょっと見かけた雑誌のワンシーンも写真を撮ってスクラップ。ネットサーフィン中に不意に見つけた素敵な画像もスクラップ。ここでは、思いっきり自分の理想や憧れをスクラップします。夢は語るだけならタダなので。

「想像している家具が見当たらない」「そんなの実際は買ってるお金の余裕がない」と、ネガティブになってしまいそうなら、DIYもチェックしてみます。意外なものを組み合わせたり、色を塗り替えるだけで、案外できそうなことも多いのです。それどころか、思ってもみなかったようなオリジナリティ溢れる部屋(家具・服)と出会えたりして、イメージが倍増することも多々あります。

ここで重要なのは、自分の憧れを具体化させて、より現実に近づけるための目標をつくる事であり、同時にワクワクしながら進めるための原動力をつくる事です。実際は完全にそうならなくたって、DIYができ切らなくたっていいのです。目標をしっかりたてるのが大事なので、ここに一番時間を使いましたし、今でもさらにグレードアップするために更新中です。まるで夢を語るようにスクラップする時間はとても楽しく、すぐに時間が経ってしまいます。

 

次に。カテゴリー別に憧れのイメージと照らし合わせて見てみる。

私はまず、服からでした。憧れのファッションイメージと照らし合わせてみると、「確かに、この服はまだ着れるし好きな服だけど、自分の憧れのイメージとは少しジャンルが違う。」ということに気づきます。そこからもう一度「まだこの先着ることはありそうか?」と自問自答してみます。

すると、以前より抵抗感なく「いや、このジャンルは少し前の自分が好きだったジャンルで、今とこれからとは違う」もしくは「憧れのファッションの中でこのアイテムを使いこなしてるイメージがわかないよ…」と思えるようになったのです。

これを各カテゴリーづつで進めていきます。憧れがちゃんと作りこめていないカテゴリーは、もう一度憧れスナップを作ります。続きは、また次の機会にすればいい、と焦らず進めていくのもポイントです。

こうして憧れをしっかり具体的に作ることで、ブレずに取捨選択がとてもしやすく、スピーディーに進めることができました。

 

憧れのリストにハマらなかったものは、一旦隠す

私の根性のないところは、一度不要かも…と思ったものをモノによってはスパッと捨てられないところにあります。なんといってもまだまだ使えるものもあるからです!私のもったいない精神が邪魔をします。

苦しみながら断捨離するのもしんどいので、私は段ボールにポイポイ入れていっちゃってます。捨てるわけではないのですが、しっかり段ボールに入れて隠してしまっているので容易には取り出せません。その状態で一週間以上過ごしてみます。

すると不思議なことに、そのモノの事は意外と思い出さないものです。目に入っていないと覚えていない、そんなモノはその程度のモノという事です。それと同時に、憧れリストに入っているモノだけでも、充分満足できるという事に気づきます。

 

いらないものは捨てるか売る。

思い出さなかったものは、目に入らないと覚えていない程度のモノ。そんなものは捨てても問題ありませんよね。ここに来て、私は安心してそのモノを捨てます。新品でまだ誰かつかえそうなものは売ったりもします。なんだかんだで、1回しか着ていない服だってあるのですから。

 

本はkindleに変える

主人のも含めると、本当、大量にあった本。読んだ時の、音や空気や思い出のつまったような本ってなかなか捨てがたいんですよね。

もう一度読み返すことがあるのかと言われれば、実はなかなかないものなのですが…。全然読まない本がいつまでも家にあっても重たいし、引っ越しも大変です。読まない間は売って、また読みたくなったら買い直すということも一つの手です。

私は今は、kindle化してる本は全てkindleのライブラリーに入れることにしました。kindleなら携帯やiPadいつでもどこでも手軽に本が読めます。ライブラリで一覧になっているので、読んだ思い出も思い出せます。さらに何冊持ち歩いても軽いのです。

kindleだと読みにくい!という方もいるかもしれません。私も初めはそうでした。でもそれは結局慣れの問題だということをkindleに変えてから知りました。私も紙をめくる感触が好き派だったのですが、それを上回るメリット(気軽にすぐにどこででも読めて何冊になっても重くない)が大きく、今や愛用者の一人です。

kindle化していない美術本の図録などは、お気に入りの作家に関してはまだ紙媒体で残しています。

 

昔もらった手紙はデータにしてものは捨てる

なんと、小学生や中学生の時にもらった手紙まで残していてビックリしました。もう、絶対読まないのに。はじめは少し躊躇しましたが、写真を撮って残すことにして、モノ自体は捨ててしまいました。今後もこちらは、一定期間を過ぎれば、写真にして原本は捨てるようにしようと思っています。大切なのは、その時の送ってくれた相手の気持ちと、お返事を書く自分の気持ち。モノだけ残していても、それで気持ちを測りきることなんてそもそもできないというのが今の私の考えです。

 

失敗しても憧れを諦めずにまたやる。

ここがポイントかもしれません。人間、そんな一気に変わるなんてできないと私は思っています。かくいう私も、何度も失敗しています。「作ってみたら思っていたようにならなかった」「届いたら思ってたものと違った」それでも大事なのは、憧れのイメージを持ち続けていることです。失敗して「もう今日は時間がないから、次の機会にしよう」と思って中断しても、度々憧れスクラップはチェックしたり追加させたりしています。目標である憧れスクラップのおかげで、またすぐに「そうだ!断捨離しよう。」と思えるのです。

 

憧れのイメージを目標に、進んでいくというのは、まさに人生

今まとめながら思ったのですが、この憧れを目指して進み続けるというのはまさに人生や仕事と同じですね。そういう意味では、人間を相手にしない断捨離は、かなり自分の思うままに設計して進められるので、トライしやすいし、そう言った小さな成功の積み重ねが自分自身の自信にもつながっていくのかなとも思います。