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子供を殺してくださいという親たち 押川剛 読了

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壮絶なタイトルである。

けど、本当にそうなってしまうほど極限状態に追い込まれた家族に対して

責められないのも、それはそれで真実なんだということを読んで実感する。

 

親子殺しの事件がたびたび出てくるが、酷いな思うくらいで、

その実態を深く考えたり想像することは正直なかったし材料も少なかった。

 

ただこれを読むと、このような家族の問題は決して他人事じゃないし

人は、いつ、どのタイミングで人生を大きく狂わすかわからない。

たとえ、それまでいわば勝ち組でエリートであったとしても。

 

前に読んだ絶歌(絶歌 元少年A 読了-なにげなブログ)の少年のように、幼い頃の愛する人の死という深い傷が後々に出てきたり

プレッシャーに耐えながら必死に頑張った受験勉強での挫折

もしくは受験は乗り越えたが、その後の就職で失敗し

それまで貯めていたものが一気に爆発したようなケースもある。

 

みんな、幸せな家庭を憧れ、望んでるはずなのに

殺してしまいたくなるほどの憎悪(憎愛)に発展してしまう…

とても切なく、重い内容ではあった。

 

 

 

 

勉強になったのは、この押川さん曰く

そういった子を持つ家族の親の話をよくよく聞いてみると、

思春期の頃、もっとしっかり子供と向き合えていたら…

表面では仲よさそうな夫婦だが、よく見るとギクシャクしている…

不倫などで他の方向を見ていなかったか…?

などなど、感じることが多いそう。

 

子供は親のそういったものを非常に敏感に感じとる。

 

 

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)