絶歌 元少年A 読了
神戸連続児童殺傷事件の犯人・元少年Aによる手記「絶歌」
賛否両論あるのは承知の上で
私にとっては読んでよかったと思う。
これから子供ができる可能性がある私にとっては
被害者になるリスクだけでなく
加害者にだってなってしまうかもしれないリスクを知る
一つのいいサンプルになったと思う。
すべてのリスクを避ける事はできないだろうけど
知ってるのと知らないのでは大きな違いが出てくると考える方なので
なおさら。
※ ※ ※
ただ,他でも書かれていたが,
この本の出版により
新たな模倣犯を生み出す可能性は否定できない。
本人が書いている分,主観的要素が強いため
あまりにも劇的に書かれすぎていると思う。
劇的に書かれれば書かれるほど
感受性ゆたかな人は劇場に飲み込まれ
変な錯覚を起こして仕舞いかねない。とは感じる。
読むときの自分の精神状態も含め,取り扱いには注意したいところではある。
いったい少年Aは
どんな精神状態だったのか
状況だったのか
環境だったのか
読んで想像する事しかできないけど
子供のもつ無邪気な残酷さ
自分も近い感情を抱いた事はなかったか
自分自身にも改めて問いかけるようなそんな本だった。
こんなにリアルに少年犯罪について書いてある本はなかなかないのでは無いかと思う。
※注意※
かなりグロテスクな描写も出てきます。
本に感情移入しやすい私は
途中でしんどくなって一気には読めませんでした。
そんな本である事を同時にご承知頂ければと思います。